いなばや商店は明治時代に創業いたしました(当時の薪炭業界番付にも記載があります)。戦時中の統制組合で中断するものの、戦後再出発し、今日に至っています。
創業当初から100年以上も取引させていただいているお客様もございます。「信頼」と「実績」を積み重ねてまいりました。
私たちが取り扱う良品の炭を使用いただき、お客様の商売がより一層繁盛することを願い、常に薪炭の品質管理、先入先出と倉庫内の湿度管理を徹底するなど、しっかりと在庫管理を行っています。
また、国内の生産地、生産者にもこだわっています。輸入備長炭が多くなり、一時期、国産備長炭が風前の灯となった時でさえ、弊社は国産備長炭にこだわりました。
なぜなら、国産備長炭を製炭し続けると言う事は、日本の山と海を守ることだからです。日本の山は、森林に人が入ることで維持することができます。建築材、紙パルプが輸入木材になり、炭までもが輸入炭になると、山は荒れ放題になり森林が失われてしまいます。
また、森林の腐葉土の中にある栄養分が川を伝わっていかなければ、豊かな海がなくなり近海会沿岸漁業も衰退してしまいます。
いなばや商店は、「製炭者維持と山村維持振興に寄与すること」を経営理念として掲げ、微力ではありますが、国産天然備長炭にこだわり続けてまいりました。
経営理念に基づき、製炭者にもこだわっています。取引している製炭者の多くは、自ら薪炭原木を伐採しています。自伐することで根っこもすべて切るのではなく、根っこを残し、木の成長を助け森林の再生化を容易にしています。これによって、次の製炭原木を確保することが可能になります。
また、弊社は働く人にもこだわりがあります、常に販売資格を有する者がお客様の炭選びをお手伝いいたします。例えば、「焼台」やお店の営業スタイルにあった炭をお薦めさせていただいています。ダクトに油分と灰が混ざり合い凝固し火災が発生する危険もあります。弊社では火災によってお店に損失をもたらすことを事前に予防し、灰の少ない炭を提案させていただきます。また、お店の雰囲気に合った色調の炭火を提案さえていただくなど、お客様のお店繁盛のため様々な観点で「炭」選びをするお手伝いをいたします。
また、『経営安定は、家計安定から』をモットーに、弊社では一級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)が、飲食店の経営者と従業員のためにファイナンシャルの相談も承っております。
例えば、マイホーム資金、教育資金、老後資金等のライフイベントを可視化するためのライフイベント表の作成、保険の見直し、従業員の新規開店の資金対策を承っております。
弊社では、「お客様」、「製炭者」、そして「弊社」の三方両得の考えで、営業させていただいております。